出会いの場所 〜ゲイの世界での出会い方あれこれ〜

ストレートの出会いとゲイの出会い
ストレートの方は、職場や学校、友人の紹介、合コン、マッチングアプリなど、日常の中に多くの出会いの場がありますよね。
一方、ゲイの世界では、職場や学校でカミングアウトしている人は今もまだ少なく、出会いの手段は友人の紹介やマッチングアプリが主流です。
「いやいや、マッチングアプリなんて、俺たちが若い頃にはなかったよ」というおじ様方、その通りです。
スマホが普及する前のガラケー時代にはもちろん存在しませんでしたし、さらにガラケーすらなかった頃は、出会いの場は極端に限られていました。
当時は、新宿二丁目のバーや、いわゆる“ハッテン場”と呼ばれる施設などに足を運ぶのが一般的。
昭和・平成・令和と時代が変わる中で、出会い方も大きく変化してきました。
最近の主流はSNSやマッチングアプリ
僕が若い頃には存在しなかったこれらのツールが、今や出会いの中心です。
SNSやアプリの魅力は、手軽さとスピード感。
さらに事前に相手のプロフィールや趣味を確認できるため、安心感もあります。
反面、偶然の出会いのようなドキドキや、運命的な瞬間は少ないかもしれません。
バーでは気の合う仲間が自然にできる
新宿二丁目のゲイバーは有名ですが、古くから上野・浅草エリアにも多くのバーがあり、今では都内各地に点在しています。
スナック形式のお店が圧倒的に多い一方、おしゃれなカフェバー、クラブ風のお店、食事メインの店など、形態はさまざまです。
僕自身は頻繁に通っているわけではありませんが、最近は上野のお店に行くことが多いですね。
ざっくりした印象としては…
- 新宿:若者からシニアまで幅広く集まる
- 上野・浅草:年配層が多め
- 新橋:会社員が多く集まる
新宿二丁目には華やかで外国人も多い店が多く、それ以外の地域には落ち着いた“大人のバー”が多い印象です。
開放的な空気の中でお酒を楽しんでいると、タイプの人に出会えることもあれば、長く付き合える友人ができることもあります。
出会いのきっかけ別メリット・デメリット
1. マッチングアプリ
メリット
- 時間や場所を問わず出会える
- プロフィールや趣味を事前に確認できる
- 出会いたい目的で絞り込み可能
デメリット
- 実際に会うまで雰囲気が分からない
- 写真やプロフィールの“盛り”がある
- メッセージが続かず自然消滅することも多い
2. バー・飲食店
メリット
- その場の空気や会話で相性が分かりやすい
- 友人や常連を通じて人脈が広がる
- 偶然の出会い・直感的なときめきがある
デメリット
- 出会える人数はお店や時間帯に左右される
- 酔った勢いでの判断ミスもあり得る
- 内向的な人にはややハードルが高い
3. 友人・知人の紹介
メリット
- 信頼できるつながりからの紹介で安心感がある
- 共通の話題や趣味が見つかりやすい
- 恋愛に発展しなくても友人関係になれる
デメリット
- うまくいかなかった場合、気まずくなることがある
- 選択肢が限られ、理想のタイプに出会えるとは限らない
初めて二丁目のバーに行った夜
僕が初めて二丁目のバーに足を踏み入れたのは大学生の頃。
きっかけは、高校時代の同級生が新宿のマンションに住んでいて、遊びに行ったときに「ここにはゲイバーがいっぱいあるんだよ」と教えてくれたことでした。
後日、一人で二丁目へ。
しかし、どの店に入ればいいか分からず、ただウロウロ…。結局その夜はバーに入れないまま、道で声をかけられた男性の家で話をして帰りました。
少し時間が経って再び訪れたとき、思い切って「Arty Farty」に飛び込みました。
でも、どうしていいか分からず、お酒を一杯飲んだだけで店員さん以外とは話さずに帰った記憶があります(笑)。
あの時は緊張と戸惑いだらけでしたが、今ではその経験があったからこそ、バーで自然に会話を楽しめるようになったのかもしれません。
これからの出会い方
平成初期のころでも出会い方や出会いの方法はもっとたくさんありましたし、令和の現在はもっと多様になっています。
これから、”書ける範囲”で少しずつ紹介していきたいと思います(笑)。
おわりに
出会い方に正解はありません。
大事なのは、自分が安心できて、楽しいと思える方法を選ぶこと。
アプリでの出会いも、バーでの出会いも、友人の紹介も、それぞれに魅力と学びがあります。
時には勇気を出して新しい場所へ足を運んでみることが、思いがけない縁を運んでくれるかもしれません。