ジム通いは令和ゲイの“たしなみ”?

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──お風呂会員で粘るのか、最優良会員のステータスを獲得してしまうのか

昭和の時代、お嬢様の「お稽古ごと」といえば決まった顔ぶれがありました。
お花、お茶、ピアノ、日本舞踊、バレエ、バイオリン──どれも育ちや品格を映す“たしなみ”として親しまれました。

ゲイの世界は?
平成~令和になって、文化や生活様式が変わり、ゲイのたしなみとして一つの柱になっているのが ジム通い なのではないかと思います。

健康志向と街に溢れるジム

かつては本格派のスポーツクラブや専門ジムが主流で、通うのに気合いが必要でした。
でも今は24時間ジムや低価格チェーンが街に溢れ、誰でも気軽に始められる時代。健康志向の高まりもあって、「ジムに通う=特別」ではなく「日常」になっています。

ジム通いはゲイのライフスタイル?

  • 体を整えて健康を守る場所
  • 見た目を磨く自己表現の場
  • 同じ趣味や価値観の人と出会える社交場

鍛え上げた体は服以上に自己を語り、鍛える過程そのものが生活の一部になる。だから筋トレは趣味であり自己投資であり、文化でもあるのです。

マッチョ天国としてのジム

そして何より、マッチョ好きにとってジムは天国です。
汗をかく筋肉、鍛える姿、ストイックなルーティン。見ているだけで満たされる空間があるのは、確かに他にはない魅力です。
「昭和のお嬢様がお茶やお花を嗜んだ」ように、令和のゲイはジムを“嗜む”。ちょっと大げさに聞こえても、感覚としては近い気がします。

僕とジムとの“出会いと別れ”の歴史

僕もいろんなジムを渡り歩いてきました。
総合型ならティップネス、オアシス、セントラル、ゴールドジム、JEXER。
24時間系ならジョイフィット、FASTジム、エニタイム──職場や自宅、生活環境に合わせて変えてきたんです。

入会直後はモチベーションが高く、ほぼ毎日通う勢い。ところが数ヶ月経つと「今日は残業で…」「週末まとめて行けばいいや」と言い訳が増え、いつの間にか会費だけ払い続ける“最優良会員”に昇格してしまうのが僕の恒例行事でした。
そこで編み出した打開策が「ジムを変えること」。新しい施設の雰囲気やマシンがリセットになって、また通い始めることが多かったです。さらに新規入会やカムバックのキャンペーン(入会金免除・数ヶ月割引など)も上手に活用してきました。

“お風呂会員”という中間ステータス

ただし、最優良会員に昇格する前にはもうひとつ段階があります。
それが “お風呂会員”

「今日はちょっと疲れてるから…サウナとお風呂だけでいいや」
──そう自分に言い訳しながらジムに行き、マシンは一切触らずにタオルを持って大浴場へ直行。
サウナ→水風呂→炭酸泉で仕上げ、牛乳かプロテインを飲んで帰宅。

筋トレはゼロ。でも心身はスッキリ。
しかも家のお風呂を使わないから、水道光熱費まで節約できてしまう。

ジムからしたら「ちょっと運動もしてよ…」と思われるかもしれませんが、本人からすれば 「いやいや、施設フル活用してるからむしろ元取ってる!」 という堂々たるスタンス。
筋トレ界のアウトローにして、サウナ界のエリート。
そう、それが“お風呂会員”なのです。

そして現在:エニタイムの最優良会員、またしても…

で、結局いまどうなっているかというと──エニタイムの最優良会員です!
24時間いつでも行けるし、東京近郊だけでも毎月のように新店舗が増えて、全国の施設が使えるという素晴らしさ。なのに、なのに。気づけばまた会費だけ払い、行かなくなりかけている今日この頃。
ダメ人間って自分で笑っちゃうけど、同じ悩みを持つ人はきっと多いはず。

おわりに

昭和のお稽古ごとが教養や所作を磨いたように、令和のジム通いは健康も見た目も出会いも叶える、現代的なたしなみです。
「お風呂会員」で止まっていればまだ救いがあるけど、「最優良会員」まで行くとさすがに苦笑い。
それでも明日こそはバッグにシューズを入れて、また一からやり直そう。

──いや、やっぱり次はお風呂会員で粘れる総合型スポーツクラブに復活かもしれませんね(笑)。

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Ryohei Asada
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ブログ編集者
東京在住の中年ゲイブロガー 当サイト 「ニジイロ東京Days」 note.com 「僕らのノート ニジイロ東京Days」 🏳️‍🌈 出会い・恋愛・仲間づくりに悩んできたゲイのリアル 🌱 「ひとりじゃない」+「小さなヒント」発信中 🎬 銭湯とドラマ映画が好き
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