僕のノート

ゲイであることを隠し続ける日常と、開放する日常

ryoheiasada

昼間の僕は、“普通の会社員”
夜の僕は、ゲイである自分を隠さなくていい人間。

この二つの顔を、何年も行き来してきました。

まだ「多様性」という言葉もなかった頃

私が社会人になったころは、まだ「LGBT」という言葉も、「多様性」という言葉もなかった時代です。
会社では何度もゲイ疑惑をかけられ、
「朝田さんって、ひょっとしてそっち?」と、手のひらを口元に当てて内側に反らせる——あの古典的なジェスチャーでからかわれることもしばしば。

今振り返れば、10年、20年と時が経つうちに、世の中はずいぶん変わりました。
今では性差別や個人情報の取り扱いが厳しくなり、面接で「結婚しているか」すら聞かれない時代です。
本当に、変われば変わるものです。


同僚との飲み会で感じる距離感

とはいえ、会社で親しくなった同僚から「仕事帰りに飲みに行きませんか」と誘われ、居酒屋で会話が始まると——。
最初は会社や仕事の愚痴で無難に合わせられても、そのうち聞いてもいない家庭の話が始まります。

「奥さんに怒られて家に入れてもらえなくてさ…」
「子どもからSOSの電話があって…」

——わかる、想像はできる。共感もゼロではない。
でも返す言葉は「へえ、かわいそうに」とか、適当な相槌ばかり(笑)。


容赦ない“お決まりの質問”

そして昔なら、そこからお決まりの質問が続きます。

「ところで朝田さん、まだ結婚しないの?彼女いないの?」

「残念ながらいないんですよ」と答えると、
「え?そうなの?いそうなのに。モテそうなのに…紹介しようか?」と、妙な方向に発展。

そこで「一応、いますけど」と、彼氏や女友達を“彼女”に見立ててごまかすと、

「何歳?何してる人?」
「そんなに付き合ってるのに、なんで結婚しないの?」

——と、容赦ない追撃が飛んできます。
適当に答えていると辻褄が合わなくなり、結局、深い話は避けたまま、
「朝田さんって、腹割って話さないよね」という印象だけが残るのです。


最近は“ミステリアスキャラ”に

最近は、そうしたプライベートな詮索をしてくる人は減りました。
それはそれで気楽な反面、自分からもプライベートを話さないので、
結局「朝田さんって、なんか不思議だよね」という“ミステリアスキャラ”が完成してしまいます。


自分を開放できる場所

そんな日中の仕事と飲み会でのストレスを解放するには、やはり気兼ねなく話せる場所が必要です。

  • ゲイバーで友人や彼氏と飲む
  • マッチングアプリで新しい出会いを探す
  • いわゆる「ハッテンバ」に足を運ぶ

そうやって、自分の中のバランスを取ってきました。

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Ryohei Asada
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