僕のノート

LGBTフレンドリー物件はどれくらいある?

ryoheiasada

男性カップルの入居拒否と僕の体験談


男性同士お断りの現実

令和の時代になった今でも、「男性同士は入居できません」と言われることがあります。
「女性同士ならルームシェアOKなのに、なぜ?」と感じる人も少なくありません。

オーナーや不動産会社がそう判断する理由には、

  • 「男性同士はうるさそう」
  • 「恋人関係だと別れたとき面倒」
  • 「法的に契約が複雑になる」
    など、偏見や“リスク回避”が背景にあることが多いです。

賃貸市場で「オーナーの裁量」が強い実態

賃貸物件では、オーナーの意向が非常に強く反映されます。

実際の調査でも、

  • 高齢者は若者より約30%少ない物件紹介しか受けられない(大阪オーディット調査)
  • 外国人名では回答率が13%低い(外国人差別に関する実験調査)

といったデータが出ています。
つまり「同性カップルだから断られる」というのも、同じ文脈の延長線上にあるのです。


LGBTフレンドリー物件の割合

2025年の住宅関連調査によると:

  • 全物件で同性カップル入居OK … 約30%
  • ルームシェア可など条件付きでOK … 約24%
  • パートナーシップ証明があればOK … 約21%
  • 同性カップルはすべてNG … 約13%

まだ「安心して暮らせる物件」は半数以下というのが現状です。


良平の体験談:同棲と契約

僕自身も、これまでに二度、男性パートナーと同棲をしたことがあります。

最後に同棲したときは、彼氏と一緒にレオパレスに行って契約しました。
単身向けの物件で有名な会社ですが、実はファミリー向けの賃貸物件も扱っていて、2LDKの部屋なら友人同士の同居も可能でした。

契約はごく自然に進み、「同性だから」といった理由で扱いが変わることはありませんでした。
あのときは安心できたし、今でもポジティブな記憶として残っています。


ゲイ専用シェアハウスの存在

一方で、僕の知人には自宅をリフォームして小規模なゲイ専用シェアハウスを運営している人もいます。
入居者は掲示板やSNSで募集しているそうで、口コミで仲間が集まり、自然にコミュニティができていました。

大手が提供する「LGBTフレンドリー物件」とは違い、当事者同士で安心して暮らせる場を自ら作っている実例です。


LGBTフレンドリーのシェアハウス紹介

最近は、LGBTフレンドリーを打ち出すシェアハウスも少しずつ増えてきました。

  • シェアレジデンス阿佐ヶ谷(東京・杉並区)
    LGBTフレンドリーを公式に掲げる物件。住人同士の交流が活発で、安心して生活できると評判です。
  • めぞんQ(大阪)
    NPO法人が運営するシェアハウス。セクシュアリティを超えて「自然体で暮らせる空間」を目指しており、支援の場にもなっています。
  • エール世田谷(東京・世田谷区)
    LGBT当事者とアライを対象としたシェアハウス。制震構造や充実した設備で、暮らしやすさにも配慮されています。
  • J&F House Shinjuku(東京・新宿区)
    多国籍・多様性歓迎の大型シェアハウス。二丁目にも近く、生活とコミュニティの両立が可能です。

ルームシェアの落とし穴

恋人や友人同士でのルームシェアにはリスクもあります。

  • ケンカや価値観の違いで関係が悪化する
  • 恋人関係を解消したら一緒に住めなくなる
  • 片方が引っ越すと、残った人に家賃の全額負担がのしかかる

二人で住む前提が崩れると、生活が一気に不安定になる可能性があります。


シェアハウスの安心感と注意点

その点、シェアハウスは仕組みが違います。
入居者はそれぞれ契約しており、誰かが退去しても他の住人に大きな負担はありません。

だからこそ、経済的にも精神的にも「シェアハウスの方がリスクが少ない」と言えます。

ただし注意点として、恋人と二人だけで住みたい人には向いていないという現実もあります。
また、LGBTフレンドリー=ゲイ専用ではないため、多様な人が暮らす環境に慣れる必要があります。


住まい選びの比較表

住まいのタイプメリットデメリット向いている人
一般賃貸(カップル入居)・プライベート確保
・自由度が高い
・オーナーに断られるリスク
・家賃全額を2人で負担
恋人と二人だけで暮らしたい人
ルームシェア(友人・恋人)・費用を分担できる
・生活を共有できる
・関係悪化で同居困難に
・片方退去で家賃負担増
信頼できる友人・カップル
シェアハウス(LGBTフレンドリー)・退去リスクが少ない
・多様な仲間と出会える
・恋人以外の住人が必ずいる
・ゲイ専用ではない
仲間と暮らしたい人、多様性を重視する人
ゲイ専用シェアハウス・同じ価値観で安心
・コミュニティ形成しやすい
・物件数が少ない
・募集は口コミやSNS中心
ゲイ同士だけで安心して暮らしたい人
物件購入・誰にも気兼ねなく暮らせる
・長期的に安定
・資金的ハードルが高い
・人生設計に影響大
将来的に安定して暮らしたいカップル

まとめ

LGBTフレンドリー物件は確実に増えてきています。
でもまだ割合は半分以下で、男性カップルの入居拒否という不動産業界の闇は残っています。

シェアハウスはリスクが少なく安心感がありますが、恋人と二人だけで暮らしたい人や、ゲイ同士だけの空間を求める人には必ずしも向いていません。

そして究極的には、自分で物件を購入すれば、誰に気兼ねすることなく恋人と同居・同棲できます。
ただ、それは難しい場合もあると思いますし、人生プランとして購入の予定がない人にとっては、現実的には「賃貸」をどう選ぶか、という選択になります。

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Ryohei Asada
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ブログ編集者
東京在住の中年ゲイブロガー 当サイト 「ニジイロ東京Days」 note.com 「僕らのノート ニジイロ東京Days」 🏳️‍🌈 出会い・恋愛・仲間づくりに悩んできたゲイのリアル 🌱 「ひとりじゃない」+「小さなヒント」発信中 🎬 銭湯とドラマ映画が好き
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