アメ横の喧騒の裏で──上野に息づくゲイ文化

上野といえば、美術館や動物園、アメ横のにぎわいを思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、ゲイの世界では少し違う顔を持っている街でもあります。
上野のゲイサウナ文化
上野といえばまず思い浮かぶのはサウナです。
ゲイの間では昔から有名で、出会いの場として今も利用されています。
老舗サウナ施設
専用のサウナ施設としては、新宿や浅草にも店舗を構える老舗が2ヶ所あり、個室も備えているため旅行者の宿としても便利です。
二丁目の華やかさとは対照的に、上野のサウナには落ち着いた空気が漂っているとよく言われています。
上野のゲイバー体験
最初のきっかけ
僕が上野のバーに最初に行ったのは、ある店のイベントでした。
その後、友達と「どこか行ってみよう」となり、ビルに入っていた店に飛び込みで入ったのがきっかけで、少しずつ通うようになりました。
緊張したけれど、入ってみたら案外あたたかく迎えられ、その安心感は今でもよく覚えています。
バーの特徴と場所
上野のバーは、やはり年齢層が高めの店が多いですが、最近は20代が集まる店も増えてきています。若い人が多い雰囲気を楽しみたい人にも選択肢があります。
場所としては、上野駅の浅草口・入谷口に近い線路沿いのエリアに集中しています。
JRの駅と国道4号(昭和通り)の間に広がるこのエリアは、アメ横の賑わいとは対照的に落ち着いた雰囲気が漂っています。
また、大型のサウナ施設の周辺にもバーが点在しており、サウナ帰りに立ち寄れる距離感で文化がつながっています。
上野に集まる多様なゲイカルチャー
さらに、駅近くの不忍池付近には映画館もあり、今も出会いの場として知られています。
加えて、クルージングスポットもいくつか営業しており、ゲイ向けのビデオショップやマッサージ店なども揃っています。
近隣の浅草と合わせれば、やはり二丁目と並ぶゲイ文化の中心地といえるでしょう。
上野公園に残る歴史の余韻
ふと上野公園を歩くと、戦後からここが同性愛者たちの出会いの場だったという話を思い出します。
映画館や銭湯もまた、人が集まる空間としての歴史を持っていました。
華やかな二丁目とは違い、上野には静かに息づく文化があるのです。
その延長線上に、今のバーやサウナ、そしてさまざまなゲイ向け店舗が存在しているのだと思います。
まとめ:上野は観光とゲイ文化が同居する街
上野は観光の街でありながら、ゲイにとってはまた別の顔を持つ街です。
アメ横の喧騒の裏に広がる静かな一角には、今もゲイカルチャーが脈々と生きています。
その二つが同居していることが、この街の不思議な魅力なのだと思います。