僕のノート

ゲイの好みと「〇〇専」文化 〜昔の呼び方、今の傾向〜

ryoheiasada

ゲイコミュニティには、昔から「好みのタイプ」を表す独特の言い回しがあります。
それが、いわゆる 「〇〇専」 という呼び方です。


例えば——

  • デブ専:ぽっちゃり〜大柄な男性が好き
  • ジャニ専:ジャニーズ系の顔立ちが好き
  • 若専:若い男性が好き
  • フケ専:年配の男性が好き
  • オケ専:「棺桶」から来た言葉で、かなり高齢の男性が好き
  • 外専:外国人が好き
  • 上澄み専:高学歴・高収入・高身長など、条件の良い層を好む

90年代〜2000年代前半の雑誌や掲示板では頻繁に目にしましたし、
「デブ専バー」「フケ専バー」など、店やイベントの名前にも堂々と使われていました。


まだまだある「〇〇専」

実際にはもっと多様な呼び方があります。
いくつか例を挙げると——

  • 誰専(ダレ専):特にこだわりがなく、誰でもOK(ただし本当は好みがある場合も多い)
  • 老け専/枯専:中高年層が好き(フケ専と似ていますが、よりソフトな言い方)
  • 雰囲気専:見た目より雰囲気に惹かれる
  • S専:スリム(S)好き
  • B専:ブス(B)好き
  • GMPD専:ガチ・ムチ・ポチャ・デブ、体型に惹かれる
  • イカにも系好き:短髪・ガッチリ・髭など、いかにもゲイっぽい見た目が好き
  • イモ系好き:素朴で垢抜けない雰囲気に惹かれる

書いていて思うのですが、「〇〇専」って半分は冗談やあだ名感覚で、半分は割とガチ。
言われて嬉しいこともあれば、ちょっと傷つくこともありますよね。


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根強い人気のGMPD

最近あまり聞かなくなった理由

若い世代になるほど、「〇〇専」というラベルは使われなくなってきた印象があります。
背景にはいくつかの理由があります。

  1. 「〇〇系」へのシフト
    「デブ専」より「がっちり系好き」、「ジャニ専」より「ジャニ系好き」といった、やわらかい言い方が好まれるように。
  2. ルッキズム(外見至上主義)への配慮
    体型や年齢を“専”と断定する言い方は、差別的・排他的に感じられる場合も。
    SNSの普及で、多様性や言葉選びへの意識が高まった影響もあります。
  3. マッチングアプリ文化の変化
    アプリではタグやプロフィールで好みを設定できるため、わざわざ「〇〇専」と名乗らなくても好みが伝わります。

今は「〇〇系好き」が主流

最近では、「〇〇系好き」という表現が会話やSNSで主流になっています。
例:

  • がっちり系が好き
  • 童顔系がタイプ
  • 外国人風の顔立ちに惹かれる
  • 年上の落ち着いた雰囲気に弱い

この方がやわらかく、相手にも“排除されている”感を与えにくいのもポイントです。


とはいえ「〇〇専」もまだ生きている

完全に廃れたわけではなく、同年代〜年上世代の会話や特定のイベント名ではまだ健在。
特に「デブ専」「フケ専」は、今でもお店のキャッチコピーで見かけます。
ただし、初対面やSNSでは「〇〇系」のほうが無難かもしれません。


そういう良平くんは?

と聞かれると…うーん、GM専なのかなあ。
でも顔も重要だから顔専でもあるし、年下が好きだから年下専でもある。
デブ専ではないけど、愛くるしい熊のぬいぐるみみたいな顔をしたぽっちゃり男性には目がいくし、
スポーツマンぽい坊主頭の人もいい。

…となると、条件盛りだくさんで、もはや「上澄み専のだれ専」に近いのかもしれない(笑)。

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神レベルのGMPD

💡 まとめ

  • 「〇〇専」は、ゲイコミュニティで長年使われてきた“好みの呼び方”
  • 今は「〇〇系」というソフトな表現が主流
  • 言葉ひとつで相手の受け取り方も変わる
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