ゲイの恋愛の形はひとつじゃない

僕が見てきた6つ+1のスタイルとリアル
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「ゲイの恋愛って、どんな感じなの?」
これまで何度もそう聞かれてきました。
でも正直、その答えはひとつじゃありません。
日本では同性婚がまだ認められていないため、将来設計や生活の選択肢が限られます。
だからこそ、ゲイの恋愛の形は多様で、カップルごとにまったく違うルールや距離感が存在します。
今回は、僕が経験してきたこと、友人から聞いた話をもとに
「ゲイの恋愛の6つ+1の形」 を紹介します。
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① 恋人型(オーソドックスなカップル)
20代前半の頃、初めて同棲した彼はまさにこのタイプ。
記念日を祝い、旅行や外食も多い。
でも「理想の恋人像」に縛られやすく、些細なことで喧嘩になることも。
外から見れば“普通のカップル”ですが、同棲ならではの摩擦もありました。
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② 遠距離恋愛型
東京と大阪で付き合っていた彼とは、会えるのは月1回。
離れている間はLINEや電話でつながっていましたが、やはり距離は試練。
それでも、会える日を指折り数える時間には特別な甘さがあるのではないでしょうか。
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③ パートナーシップ型(事実婚・長期同棲)
同性パートナーシップ制度を利用している直接の知り合いや友人はあまりいないんですが、今の時代、行政側の対応もあり利用されている方もいますよね。
婚姻とは違いますが、法律や条例に応じた形式の話で、その関係性は当事者ごとに様々かとは思います。
こうなると、家計や資産も共有し、周囲にもオープンにしている関係の方が多いようです。
ただし法律的な保障が薄いため、「病気や相続」の話は避けられないと話していました。
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③’ 養子縁組という選択肢
同性婚が認められていない日本では、法律上の家族になる方法のひとつが「養子縁組」です。
片方がもう一方を養子として迎え入れることで、戸籍上の親子関係が生まれます。
これによって、
• 病院での手術同意や面会
• 相続の権利
• 税制上の一部優遇
など、パートナーシップ制度ではカバーできない法的保護が得られます。
ただし、法的には親子になるため、
• 戸籍上の呼び名が「父と子/母と子」になる
• 養子縁組を解消しない限り異性婚できない
• 社会的な説明や周囲の理解が必要
といったデメリットや心理的ハードルもあります。
僕の知り合いにも、20年以上一緒に暮らしていて、老後を見据えてつい最近養子縁組を選んだカップルがいます。
「制度が整わないなら、自分たちで守る方法を選ぶしかない」
40代過ぎてから姓が変わったので、会社には離婚した親の姓が変わってそれに合わせたという説明をしたとか。
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④ セフレ寄り恋愛型
好きだけど恋人にはならない関係。
僕も経験があります。
お互い忙しく、会うのは限られた時間だけ。
割り切ったはずなのに、気持ちが追いつかなくなる瞬間がありました。
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⑤ オープンリレーションシップ型
恋人はいるけれど、お互い他の人との関係も許容するスタイル。
海外では多いようですが、日本でも最近はよく聞きます。
信頼とルールがあれば成り立ちますが、嫉妬や誤解のリスクは常につきまといます。
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⑥ 友達以上恋人未満型
恋愛感情はあるけれど、関係を明確にしない。
「付き合おう」と言わないまま数年続くことも。
僕もこの形を経験しましたが、長くは続かなかったですね
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僕が学んだこと
ゲイの恋愛に「正解の形」はありません。
大事なのは、
• 相手との間にあるルールや価値観をすり合わせること
• 自分がどんな関係を望んでいるかを正直に自覚すること
恋愛の形は、年齢やライフスタイルで変わります。
10年前に理想だと思っていた形が、今はしっくりこないこともあります。
だから、柔軟に変化していい。
その変化を恐れなくていいんです。
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まとめ 〜 あなたはどの形が合ってる?
「恋人」「パートナー」「養子縁組」「セフレ」「友達以上恋人未満」…
言葉は違っても、そこにあるのは人と人とのつながりです。
大切なのは、そのつながりが自分を幸せにしてくれるかどうか。
あなたは、どの恋愛の形が自分に合っていると思いますか?
ぜひ語り合いたいです。